「5月に入ってから、なんだかカラダが重だるい」 「脚や顔がむくみやすくて、スッキリしない」 「食欲がなくて、胃がもたれやすい」
「五月病かな…」と思っていませんか?
五月病は東洋医学では「肝」や「気」の滞り・気虚として説明されることが多く、精神的なストレスや環境の変化も関係します。一方でこの時期の身体的な不調には、「湿邪(しつじゃ)」の影響も原因のひとつと考えられます。
今日は湿邪のメカニズムと、今日からできる養生法をご紹介します😊
東洋医学でいう「湿邪」とは?
東洋医学では、気候や環境の変化がカラダに影響を与えると考えます。その中でも「湿気」は「湿邪(しつじゃ)」と呼ばれ、カラダに入り込むとさまざまな不調を引き起こします。
湿邪の特徴
湿邪には以下のような特徴があります。
・カラダを重だるくする
・水分の代謝を滞らせてむくみを起こす
・消化機能を低下させて食欲不振・胃もたれを起こす
・頭をぼんやりさせて集中力を低下させる
梅雨前の初夏から梅雨にかけて、湿邪の影響を受けやすい時期が続きます。
湿邪に弱いのはどんな人?
東洋医学の「脾」は、西洋医学でいう脾臓とは異なり、消化・吸収・水分代謝のはたらき全体を指します。特に以下の方は湿邪の影響を受けやすい傾向があります。
・冷たいものをよく飲食する
・脂っこいものや甘いものが好き
・運動不足で代謝が低い
・脾(消化器系)が弱りやすい体質
思い当たることはありますか?😊
初夏にあらわれやすい湿邪の不調
湿邪の影響を受けると、こんな症状が出やすくなります。
・カラダが重だるく、疲れやすい
・脚や顔がむくみやすい
・頭がぼんやりして集中できない
・食欲がなく、胃がもたれやすい
・便がゆるくなりやすい
・関節が痛みやすい、天気が悪いと体調が崩れる
「五月病かと思っていたら、湿邪の影響だったかも」というケースはとても多いです。まずは原因を知ることが、ととのえる第一歩です😊
養生法①|生活習慣からととのえる
湿気を溜めない生活をする
湿邪はカラダの中に「湿気」を溜めることで悪化します。日常生活の中で湿気を溜めない工夫をすることが大切です。
・濡れた髪のまま寝ない(頭部からの湿邪侵入を防ぐ)
・汗をかいたらすぐに拭く・着替える
・冷房の効きすぎた部屋に長時間いない
・天気の悪い日は特に冷たいものを避ける
小さなことですが、毎日続けることで変わってきます。
適度に動いて気と水を巡らせる
湿邪はカラダが動かないと溜まりやすくなります。激しい運動でなくてOK。日常の中で少し動く意識を持つだけで変わります。
・食後に足踏みやかかとの上げ下げを数回行う
・ふくらはぎのストレッチやマッサージをする
・湿気の少ない時間帯(晴れた日の午前中)に外に出る
カラダを動かすことで気と水の巡りが改善し、だるさやむくみが和らいでいきます。
胃腸を冷やさない
初夏は暑くなり始めるため、冷たい飲み物やアイスを摂りたくなりますよね。しかし冷たいものは脾(消化器系)を弱らせ、湿邪をさらに溜めやすくします。
・飲み物は常温か温かいものを選ぶ
・食事はなるべく温かいものを中心にする
・冷たいものを食べるときは量とタイミングを意識する
「とりすぎない・続けすぎない」を意識するくらいでOKです😊
養生法②|食事で湿邪をととのえる
初夏の養生におすすめの食材
余分な湿気を排出する食材
カラダに溜まった湿気を排出してくれる食材を積極的に取り入れましょう。
👉 はと麦・小豆・冬瓜・きゅうり・とうもろこし・緑豆
消化を助ける食材
湿邪で弱った脾の消化機能をサポートする食材です。
👉 山芋・かぼちゃ・さつまいも・大根・生姜・陳皮(みかんの皮)
気を巡らせる食材
気の滞りを改善してだるさを解消する食材です。
👉 セロリ・三つ葉・春菊・みょうが・しそ
初夏に控えたい食材
・冷たいもの・生もの:脾を冷やして湿気を溜めやすくします
・脂っこいもの・揚げ物:消化の負担を増やし湿気を生みやすいです
・甘いもの(砂糖)・アルコール:湿邪を悪化させやすいです
「とりすぎない・続けすぎない」を意識するくらいでOKです😊
※食欲不振・胃もたれ・むくみが長引く場合や、急に悪化した場合は、早めに医療機関へ相談してください。
まとめ|今日からできるととのえ習慣3つ
むずかしく考えなくて大丈夫です。まずはこの3つから試してみてください。
- 飲み物を常温か温かいものに変える(脾を冷やさず湿気を溜めない)
- はと麦茶を日々の飲み物に取り入れる(余分な湿気を排出する)※冷えが強い方は飲みすぎに注意してください
- 食後に足踏みやかかとの上げ下げをする(気と水の巡りを助ける)
小さな習慣の積み重ねが、カラダとココロをととのえていきます。
「五月病かな」と思っていたあの不調、湿邪の影響のひとつかもしれません。原因を知って、今日からの養生に活かしてみてください😊
次回は、「肺(はい)タイプ」の特徴と養生法をお伝えします。乾燥・咳・皮膚のトラブルが気になる方は、ぜひ次回もお楽しみに。

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